久しぶりに時乃寿の駅”の作業場に行って来た、作業場では3月15〜18日に予定している建前に向けて、木の加工の真っ最中。
 今日は建前に向け、土台に竹酢液を塗るため、M氏と共にやってきた、竹酢液はMさんの自家製、彼は炭窯ももっていて、暮らしのいろんな場面で墨を活用している、ご飯を美味しく食べるために木炭を入れて炊き、木酢液で無農薬のお茶(浅蒸しです)を生産し、もちろん、床下に敷き列べて調湿・脱臭、木酢風呂などなど。

 時ノ寿の駅も、防腐・防儀・防虫処理には、市販の処理剤でなく自家製の竹酢液を使うことになったのも自然の成り行きだった。

 土台に塗っていくと辺り一面、木がナマ焼きの時に嗅ぐ、あの独特のツンと鼻を突く臭いに満ちていくの分かる、このツンと鼻を突く臭いの基は酢酸だという、防虫には威力がありそうなのは実感できる、が、防儀や防腐に効果があるのか良くわからない。
 
 シロアリ対策は時にこれという方法をとる予定はない、一般的に土台をヒバや檜、クリにすれば、シロアリに対して有効であるが絶対でない、ヒバといえども、心材はともかく辺材のセルロースを多く含む部分は食われる可能性は大だし、イエシロアリに至っては水を運ぶ能力があり、小屋裏の梁まで被害を及ぼす。
 従って、これという絶対的方法はなく、いくつかの方法を複合的に行い、シロアリに傷害されにくい状況を造ることが重要だと考えたほうがいいだろう。

 土台材の選定、通風、水はけの良さ、床を高く等々、これは同時に防腐の対策にもなる。

土台の4面と小口までしっかり2度塗りされた、濃い赤茶色といか、灰褐色に染まった土台を見ると、何か頼もしさを感じるから不思議なものだ。

 
時ノ寿