2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

地盤と地震と住まい

3月に起きた、能登半島地震の現地被災状況の調査報告について、以前このブログでも紹介させていただいた。 調査では、次の点が報告されていた。 □土塗り壁や太い柱、梁の伝統的木造建築は、地震で倒壊しても住民の 生存空間確保という点で優れいる。 □年代…

木舞と竹

伝統的構法の木造建築物における、主要な耐震要素として土塗り壁がある、その効果(耐力)のほどは土塗り壁の塗り厚さにより相当幅があるらしいが、耐震の診断基準では塗り厚に比例するとしていて、50mm以下、50〜70mm、70mm以上と分けている。 土塗り壁は…

二枚腰・生存空間確保の構法

最近地震がよく起こる、それもかなり大きな地震だ、地震があまり発生しないと思われていた、能登半島でも地震が起きた。 被災された方々の復興を、心から祈念申し上げます。 現地の被災状況を調査した金沢大学の宮島昌克教授によると、被災住宅では、土塗り…

伝統的民家の改修

環境との共生・資源の循環が叫ばれて久しいが、伝統的民家こそ、その理念にばっちりの住まいといえるのではないか。 身土不二の木・土・竹・で造られ、だからこそ住まう人には優しく健康的で、ライフサイクルCO2でも地球環境への負荷は少ない、まさしく地球…

通り庭のある暮らし

Kさんの住まいの基本設計が完成し、今日、基本計画の説明を行った。 これまで何回もの打ち合わせの中で、プランやスケッチ、模型、建築材料を通じて、Kさんの想いに対する建築的提案は、かなりの密度と深度が得られたと、自分なりに自信があったが、しかし…

S邸増築工事竣工

Sさんの増築工事が竣工した、この工事の一番の功労者は、Sさん自身だろう、Sさんが最初相談に訪れたとき、言葉の端々から、住まいづくりに、自分自身も参加してみたいという希望が、垣間見えたことをよく覚えている。 大工さんからは、”S塗装店とか、S…