2010-01-01から1年間の記事一覧

釈迦三尊像

方広寺は臨済宗方広寺派の総本山で、浜松市にある、半僧坊という名でよく知られている、その方広寺の御本尊(静岡県指定文化財で木像)は釈迦如来。 今、方広寺は本殿を改修中で御本尊の釈迦如来をぐっと間近で見られると聞き、是非近くで見てみたと思い、方…

塗装する二人。

すまい手が家づくりに参加し、一体感を作り出そうという試みは結構行われている、それを謳い文句にしている作り手もある。 僕も勧めることが多い、例えば土壁の小舞掻きや荒壁塗り、三和土の叩き、外構の竹と木の垣根などだ、一般的には参加を促す作業で多い…

”せがい”

ゴールデンウイークの中日、馬篭宿を訪れた、観光と”せがいつくり”を確かめることが目的で訪れた。 今計画中のK邸では”せがいつくり”を採用する予定だ、現在プランと架構の検討中、”せがい”は妻側に張り出す部分に組むことになる、実際に目で確かめ参考にし…

住宅版エコポイントのシュミレーションしませんか。

住宅版のエコポイント制度が始まりました、これは、地球温暖化対策の推進及び経済の活性化を図ることを目的として,エコ住宅を新築された方やエコリフォームをされた方に対して、様々な商品との交換や追加工事の費用に充当することができるポイントを発行す…

 時ノ寿の森クラブ、NPO法人になる

去る4月25日に時ノ寿の森クラブのNPO法人設立記念として、市民フォーラムを開催した、記念講演の講師には宮城県の気仙沼の漁師である畠山重篤氏を招き、「森と海をつなぐ」をテーマに講演していただいた。 気仙沼は、畠山氏が子供の頃はまだまだ海の幸で…

 ”エコポイントと土壁”その2

土は耐火性、遮音性、断熱性、調湿性など現在の建材ではとてももたらさない複合の性質を持っているが、一方施工の効率性や仕上がりにバラツキを伴い、メンテナンスフリーや、短期間できあがる住まいをありがたがる住まい手には不評だ。 しかし、今一度土に注…

建前 1

今年は雨日が例年の2倍だそうだ、現場も雨で都度ストップしてしまい工程の調整に苦労している。 H邸の建前は、スカッとした好天にに恵まれた上、(有)K建築のチームワークも良好で、屋根の野地まで施工できた。 僕が設計する住宅は、外周部の柱は4寸の柱…

エコポイントと土壁

省エネに基本は運用時だけでなく、建設から廃棄まで含めたトータルなものだろうから、 住まいがどのような材料で作られるかということも重要な要素と考えねばならない、いくら断熱性能が優れているからと言って、製造エネルギーや廃棄のコストを抜きに選択し…

エコポイント対象住宅の性能

今回エコポイント対象住宅となったH邸は、基本設計の段階での断熱材は、杉の樹脂とパルプを原料とする断熱材を採用していた、が、コスト的に実現困難だったため、実施設計の段階でグラスウールに変更していた、住宅のエコポイント制の導入が話題となったの…

エコポイント対象住宅1

今工事中の住宅が、エコポイント対象住宅判定基準に適合している証明書を審査機関から受けた。 住まいの備えるべき性能として、耐震性や耐火性等の外に温熱環境がある、温熱環境とは温度や湿度、通風が及ぼす室内の快適性のこと、夏室内の湿度、温度とも高け…

叩いて計測・ヤング係数

材料には”強さ”、”かたさ”、”粘り”という三つの性能があり、このうち”かたさ”に関係する性能としてヤング係数という指標があます、ヤング係数は材料に荷重・力が作用したときの材料の変形のしやすさを示し数値。 出典ヤマベの木構造:山辺豊彦 エクスナレッジ 例え…

小振りのモックアップ

建築の現場では、外観の確認や、デテール(細部)の検討、機能的チェックのためにモックアップと呼ばれる実寸大の模型を制作ことがある。 現在進行中のH邸、小屋組と屋根廻りの検討で工事を担当する(有)小坂建築の作業場を訪れた時、棟梁(社長)が奥の方…

50年住宅ローン

”嘘だろう!”っと椅子から転げ落ちそうになった。 住宅金融支援機構(旧住宅金融金庫)が償還期間の上限を50年間とする”フラット50”の取扱いを開始したとのニュースに触れて。 取扱も長期優良住宅の認定を受けた住宅に限ってのことのようだが。 2月に発表…

瑕疵担保と設計者

基礎は物事の元になり、ここをおろそかにしては何ごとも成り立たない、住宅に於いても同じで、基礎は需要な部位だ。 基礎は建物の重さや地震力、風がもたらす圧力などを地盤に伝達したり、不同沈下による傾きを防ぐ役割を担っている。 基礎は鉄筋とコンクリ…

黄瀬戸の大皿

六古窯とは陶磁器の研究家にして陶芸作家の小山富士夫氏が提唱した、歴史ある陶芸の産地、瀬戸・常滑・丹波・信楽・備前・越前をの窯のこと。 最近、黄瀬戸という焼き物を知った、焼き物は釉薬で鮮やかな色をつけるが、黄瀬戸は命名のようにマット調の黄色っ…

ゴミを出さない家づくり

現在、住宅で重宝されている建材の代表は、石膏ボードだろう、1970年代を1とすると、2005年では約4倍の生産量だと言われている、1970年当時の住宅着工件数は約140万戸、2005年時点の件数は約120万戸、住宅の着工は減少しているのに石膏ボードは約4倍の伸び…

資源循環

”素戔嗚尊に退治された八岐大蛇は、ほおずきのような紅い目をもち、1つの胴体に頭と尾がそれぞれ8つずつついている。その身体には、苔や桧、杉などが生い茂っていた”と八岐大蛇伝説にあるが、この八岐大蛇の背中に桧や杉が生えていたいう記述は、当時すで…

先人木を植え、後人その下で憩う。

中国の格言に”先人木を植え、後人その下で憩う”とうい教えがある。 ”先人の遺産を活用する時に、感謝を持ち、同じ遺産を後世に残すことで、その返礼とする”と言う意味合いだ、この言葉に受けた恩を、恩というかたちで後世にバトンタッチする循環型の暮らしを見…

「木組のデザイン」ゼミナールと”せがいの家”

昨年の4月より縁あって、伝統的構法の実務家の第一人者である建築家の松井郁夫氏が主催する「木組のデザイン」ゼミナールの受講生として、1年間、1回/月、東京の松井郁夫事務所に通い、めでたくこの17日に修了証書をいただいた 。 「木組のデザイン」ゼミナ…

水墨の世界

水墨画は中国で唐代後半に山水画の技法として成立し、日本には鎌倉時代に禅とともに伝わった。 水墨画の第一人者と言えば、誰でも揚げるのが雪舟だが、水墨画の最高傑作と賞賛さる「松林図屏風」の作者は、狩野派も狩野永徳とならび称される長谷川等白だ。 …