2008-01-01から1年間の記事一覧

建て前体験学習会

”離れ”の建て前もやっと決まった、来年1月の15日、28宿の奎の日、普請、注立は吉とある。 ”離れ”は、母屋に遅れること約2ヶ月半で、やっと建て前ができる、遅れた原因は、金物を使わないで建てることにこだわったために、何よりもコストの面ですりあわせが長…

年の瀬を迎え悲鳴が!

年の瀬を迎え日本か各地から悲鳴が聞こえる、非正規労働者特に派遣社員は、大変厳しい状況に置かれている。 金融危機から始まった世界同時不況は、とどまるところを知らず非正規労働者や地域を直撃している。 にもかかわらず、政治の不作為は目に余る、麻生…

世帯を起こすから世帯を繋ぐ(2)

さる11月28日に参議院で可決された[ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案]」(前福田総理が提唱した、いわゆる200年住宅ビジョン)では、下記のビジョンを詠っている。 (1)住宅の建設・取得・維持管理のための国民負…

古民家の現地再生

田舎に行けば、古い(戦前)民家?といった趣の農家はまだ多数存在する、もちろん内外とも改造、改修、増築はされてはいるが、今快適に生活する上での満たすべき基本要求である、温熱性能、プライバシー、耐震性、耐火性が劣っていると考えられ、住まい手は…

世帯を起こすから世帯を繋ぐ(1)

僕が所属する生活設計サポートセンターの市民講座の第3回目のセミナーを、11月30日に掛川市大東市民センターで行った、1コマは僕の担当で”リフォームでつくる快適な住まい”というテーマで行った。 リフォームであっても、これからのこれからの住まいの姿を明…

床の間の起源

先日、建築士事務所の団体である静岡県建築士事務所協会創立20周年の記念大会があった。 僕も支部の役員をしている関係で、裏方として式典にかり出され、会場で記念講演会の来場者の案内を担当した、その際冷や汗を掻いてしまう経験をした。 来場者の一人か…

伐採現場に行く

昨日、天竜の素材メーカー(造材の切り出し、原木の加工・販売)のフジイチを訪れた、目的は、造材の伐採模様と材の乾燥についてご教授を受けるためだ。 若手林業家の案内…彼(Uさん)は山や木材のエキスパート、データも駆使した講義は説得がある、今回の訪問も…

穴だらけの木の断面

写真はヒノキの横断面だが、穴だらけだということがよくわかる、穴の集積と言っても良いぐらいだ。 *1 樹木は根と幹と枝葉の3つの部位から出来ている、根は水を吸収し、葉は水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖分)を合成する、いわゆる光合成を行いエネ…

建て前と神事

S邸の建て前も無事終了し、登梁の取り付け(毎度のことながら時間がかかった)以外順調に行うことができた。 今回は、棟上げに際して神事を、近くの龍尾神社にお願いして執り行った、地鎮祭や起工式で神事を執り行う際に、神主さんとは会う機会が多いが、余…

”ピシ! ピシ!”と鳴るんです。

””ピシ! ピシ!”と鳴るんです、気持ちが悪いんです、木の割れる音だと思うんですが、心配ないですよね。” とMさん、”いつまで ピシ! ピシ!なるんでしょうか”すこし不安げに、僕の顔をのぞき込みながら聞いてきた 。 ”大丈夫!”と言いながら、”何故、割れ…

ふるさとの森 いのちの森

「ふるさとの森 いにちの森」再生講演会が昨日行われた、会場には満席(270席)に近いお客様が集まっていただき、時ノ寿の森の会代表の松浦氏も客席が見る見る埋まっていく様子を見ながら、安堵の表情を浮かべていた。 僕も知り合いに声をかけさせていただい…

古木にふれる…共生と再生の旅 最近、地球温暖化を引き起こしていると言われているCO2を吸収する役割で、にわかに森林環境に注目が集まっている、しかし世間で叫ばれているCO2原因説は、まだ因果関係が解明されておらず、ICPP(地球温暖化に関する政府間パネ…

土をこねて整形して焼く…瓦の製造過程を言葉にすると、なんてシンプルなんだろうと思う。 瓦は仏教と共に(正確には寺院と共に)、百済を経て中国から伝来した、井上靖の歴史小説、「天平の甍」の映画が描いた唐招提寺の瓦屋根の姿(甍)、凛として立つ鴟尾…

雨水を貯める。

僕らは水を空気のように思っている?水道の蛇口を捻れば……でる、出る、デル。 出るのが当たり前で、断水なんて想像できない。 飲み水の質には神経質なのに、使用量や水源についてはほとんど無頓着だ。 例えば地震の時、何が一番苦労するかと言えば、食料と共…

菊川の住まい…新たな取り組み2

菊川の住まいは(離れ)は、架構を伝統構法で組むように計画している、となれば、もちろん壁も、木舞で土塗り壁でやる計画だ。 貫併用の土壁の強度と剛性の高さは、最近、見直されているところで、建築基準法でも塗り厚70で倍率1.5倍の壁として認められてい…

「ふるさとの森」再生講演会

私たちは掛川市内で、里山再生に取り組んでいる、掛川周辺も戦後、スギ、ヒノキの植林が奨励されて、人工林の割合が大きいが、人手が入らず、放置された山が、ここ彼処に存在する。 かつて里山だった地域も、過疎化が進み、あるいは廃村になり、人工林にした…

菊川の住まい…新たな取り組み1

2世帯住居、コートを囲い向き合う、若夫婦の空間は、リビングとダイニングが暮らしの中心、特にダイニングは大版のソイルセラミックタイルで床を構成し、アイランドカウンターがある活動的だが大人っぽい雰囲気の空間となる予定だ。 住まいの中心部に位置す…

セミナーと今後の課題

昨日は、掛川市市民センター事業・生活設計サポートセンターによる、第2回セミナーを行った、参加者は16名で、熱心に聴講していただいた。 毎回、アンケート(次回のテーマの参考のために)を取らせていただいている、終了後アンケートに目をとおすのは、こ…

自助・共助・公助その1

最近地震が頻発している感じがします、中国四川があり、続いて、岩手・宮城内陸地震。 これらの地震では、山間地が震源で、道路が寸断されて集落が孤立してしまうことと、崖などの崩壊で、河川がふさがれてしまうなどの特徴が見て取れます。 この結果、被害…

自助・共助・公助その1

最近地震が頻発している感じがします、中国四川があり、続いて、岩手・宮城内陸地震。 これらの地震では、山間地が震源で、道路が寸断されて集落が孤立してしまうことと、崖などの崩壊で、河川がふさがれてしまうなどの特徴が見て取れます。 この結果、被害…

屋敷氏神の憂鬱

”ウジガミ様”とい言葉を耳にする機会も最近少なくなった、ウジガミ様とは個々の家が、敷地の西北に祀る神様のことで、個々の家の守り神のこと、この認識は間違っていないが、100点でもない。 ウジガミとは、屋敷氏神のことで、古来、村の一門氏神を村を構成…

市民交流センター事業

生活設計サポートセンターの今年度の活動が下記のように決まりました。 平成19年度掛川市市民活動推進モデル委託事業として、人気があった生活設計セミナー講座を掛川市大東・大須賀市民交流センターとの協働事業として開催(全4回)します。 人生を考るき…

「懐かしい光景…」

住まいは、何より住みやすいことが重要だ、それを実現するための作業はとても大変で、設計者は、住人の断片化している暮らしのイメージや、そこで営まれるはずの暮らしの場面場面を、具体的に想像し、それを建築の言語に翻訳し、具体的な建築的表現を提案す…

気流止め

住まいの生理的な快適性を決める要素に、断熱性能があります、この断熱性能を確実なものにするためには、手抜きのない施工や、断熱の意味をしっかり知った上での施工が重要です。 しっかりとした断熱性能を持った住まいとするために、やらなければならない施…

心よりのお悔やみ

四川大地震で亡くなられた方々には心より悔やみ申し上ます。 四川では、未だ、交通網が寸断され、相次ぐ余震と雨で救出作業は難航しているようだ。今は、生き残られた方が少しでも落ち着きを取り戻されることを願います。 僕らの住む静岡県も東海地震が叫ば…

なぜ、スクラップ・アンド・ビルド

建設産業は、全産業の資源利用量の約5割を建設資材として利用している。一方、建設工事に伴い排出される廃棄物(建設廃棄物)は全産業廃棄物の排出量の約2割を占め、最終処分量では約4割を占める。また、厚生省の調査によれば、不法投棄量の約9割が建設…

転ばぬ先の杖

生活設計サポートセンターという、生活者の暮らしの”転ばぬ先の杖”なる組織を立ち上げて3.5年になる。 立ち上げた、きっかけは勉強会だった。 当時、日本ファイナンシャル協会の掛川グループの勉強会に参加しながら、他のメンバーと交流を深め、自分自身のレ…

設計者の誠意を伝えるツール

模型の役割は、他者へのプレゼンテーションの役割と、設計プロセスにおけ、設計者自身の、設計の確認作業の一面も併せ持っていると思う。 前者の役割を考えると、模型は、クライアントに設計プロセスの今を伝える意味で、最良のツールだろう。 2次元の図面…

住まいに入魂

赤目ヶ谷の家は、住まいの中央を、通り土間が玄関から裏庭まで貫き、まさに土間が暮らしの中心となる。 土間は、町家の通り庭のイメージだ。 当初から住人のイメージは、土間のある暮らしだった、いくつかのプランの変遷の結果、中央を貫くプランが、最後に…

「女房と畳は……」の誤解

「女房と畳は……」という格言を、宴席などで、女房も畳も…と酒の勢いをかりて、世の女房族の眉をひそませる輩がいまだにいるが、この格言の意味をまるっきりはき違えていると思われるので、ここでただしておきたい。 「女房と畳は……」とは、畳を大切に扱う、…