2005-01-01から1年間の記事一覧

建築士の規範

2005年ももう少し、今年もびっくりする事件が多かった、僕にとっては、構造強度偽造事件は特に注目に値する事件だった(まだ進行中だが)。 この件に関し、先のブログ「建築士制度と下請け」では制度の欠陥を訴え、「建築基準法は守るべきルールの最低基…

”安全・安心は自分で守らなければならない”か?

14日の国会・証人喚問での姉歯氏の弛緩した表情には呆れるほかなかった、口では懺悔めいた言葉を吐いてはいるが、事の重大さを感じているとは思えない。 彼をして、そう思わせる理由が、決して、彼の人格や資質以外の闇にあると確信をせざるを得なかった。…

日本はF組

ドイツワールドカップの組み合わせが決定した、日本はF組だ。F組 ブラジル クロアチア オーストラリア 日本 たまたま見ていた、朝のTV番組(番組名をなまえ忘れた)では、かなりおいしい組に入ったので、予選通過は楽勝だという雰囲気だった。 思い起こ…

建築基準法は守るべきルールの最低基準

前回のブログ”建築士制度と下請け”で建築士がフリーハンドと確保し、建築主の立場で業務を行う時、初めて構造の安全性を含んだ建築の品質を確保できるのだと書いたが、しかし、こんな疑問も当然湧くだろう、それでは、建築主の利益を守ることを第一義に考えるあま…

 建築士制度と下請け

建築士法・第18条で建築士の設計・監理業務を定めている、ここでは建築士は建築基準法に適合した建築物の設計を行う業務を負わせ、建築主に対しては設計は内容の適切な説明義務が負わされている、また、工事監理においては、工事が設計図書のとおりになされ…

競争原理と信頼原理と

建築業界への信頼が揺らいでいる、ここで言う建築界とは建築士であり建築を創っていくシステムだ、そのシステムを僕は信頼原理と呼んでいる。 これまでの建築業界の問題といえば、欠陥住宅問題と談合だった、欠陥住宅は法律の不備、建築業者の無知・安全に対…

ジョブロス・リカバリーと住宅ローン

”ジョブロス・リカバリーでキャッシュリッチ化する企業”、ここのところ企業の収益は上昇している、特に大企業で、バブルの饗宴の後の失われた10年とその後、企業はリストラというなの従業員の削減の効果ともいわれている、もちろんそれだけではににしてもで…

リスク説明義務化

「低金利を」謳い文句にした住宅ローンにご注意を! 朝日新聞の7月17(日)の3面の記事……金融庁は監督指針で銀行が住宅ローンを融資する際、将来金利が上昇して返済額が増えるリスクを書面を使って十分に説明することを義務化しずさんな場合行政処分の対象に…

家造りに参加しませんか

大沢の家 構造規模:木造2階建て 建築場所:掛川市倉見字大沢 工事期間:2005年12月〜2006年4月参加をお願いしたい工事(危険が伴う工事以外) ■基礎工事:2005年12月頃 基礎配筋、コンクリート打ち ■左官工事:2006年2月〜3月頃 竹木舞壁の木舞組、粗壁…

ストックとフロー

今後の日本のパラダイム、規範はストックだと思っていた。 戦後、日本はずっとフローを規範に進んできた、近代という時代が規範としてきたフローとは”進歩する、大きくなる、成長する”が幸せをもたらすと信じた時代だった。 建築界ではスクラップ&ビルドが…

セールスプロモオーション

SG掛川FPのメンバーであるOさん、抜群の行動力で中越地震のボランテイアに参加し、帰静し直ちに報告会を開き、さらに、文芸社から出版の段取りまで取り付け現在主筆中。 そのOさんから”地震のメカニズムの記述について、内容に誤りがないかチェックし…

とるに足らない迷信

”とるに足らない迷信”と言いながら家相にこだわる人が多い、過日セミナーで講師をした際、”家相を取り入れた設計をしてくますか”という質問があった、質問を発したのは、見るからに30台前半の頃のご夫婦だった。 普段は”迷信!”と一笑に伏す人でさえも、住宅…

身土不二の拠点づくり:木の家づくりは木を知り、山を知る 

ファミリーレストラン業界では食材の原産地表示の取り組みを始めるらしい、消費者の要求からは表示品目がずいぶん後退するらしいが、ともあれ一歩踏み出した。 安心、安全を求める消費者の声が業界よりの行政を動かし、業界も消費者の声を無視できない環境が…

ダニのいない、カビの生えない環境は人にとって快適か。 

近年、住まいの室内環境は健康的がキーワードになっている、住宅建材、接着剤、塗料、防腐剤などの有機化合物が人体に与える健康被害の深刻さが報道されるに及び、化学物質過敏症やシックハウスが身近に存在することの当たり前さが認知された結果でもある。 …

セカンドオピニオン

”真剣な眼差しで質問に答える父とうなずく母。” 父がパーキンソン病を患って2年近くになる、父は近くの市立病院で診察を受けているがどうも主治医と相性が良くないようだ、だからほとんど治療は進まず症状は悪化の一途、相性が悪くなった原因は、父に言わせ…

勝って反省・負けて感謝

停滞気味だったトレーニングも最近好調、昨年末の腰痛の後遺症ももうほとんどない、体力、気力も充実している気配、全開バリバリといきたいところだが中高年だけにセーブ、セーブ。 前から気になっていた奴と最近会話をするようになった、彼はいつも黙々とト…

変わらないもの 

健康、省エネ、木のある暮らしが謳い文句。 これらの謳い文句は住宅メーカーの市場戦略だ、毎日のように届けられる新聞広告やTVから流されるCMには、木に包まれた小綺麗な室内、健康で物わかりの良さそうな家族が、楽しそうな笑顔を振りまいているそんな…

閉じて・開く

住まい先週の日曜日、僕が登録している住まい手と設計者のプロポーザルサイトが開催しているセミナーの講師を依頼されたので、今関心のある快適性についてお話をさせていただいた。 セミナーの題の「 」は主催者側で考えていただきましたが、このセミナーで…

情報リテラシー

情報リテラシーという言葉がある、自分にとって必要な情報や知識を得る技術とでもいうのだろうか、住まいを取得しようとする人たちの情報リテラシー能力には常に疑問を持ってしまう。 過日住宅金融公庫の広報・住情報相談課の職員、住宅ローンの現状の話を伺…

86kgの世界

ウエートトレーニングの世界で自分の筋力がどの程度か表す指標にRMっていうのがあります、筋力を高めていくためには、やはり自分の現在の1RMを知っていることは重要ですね、1RMとは自分の力で1回しか挙げることができない最大重量の負荷をいいます…

ノーマルシー・バイヤス 

A女史は僕らと同じ掛川FPのメンバー。 彼女の行動力にはいつもびっくりさせられる、今回は中越地震にボランテイアで参加した話だ、しかも彼女はただで起きないタイプ、ボランティアで中越に行きながら、常にFPの視点を持って行動していたらしく、現地の…

歴史と記憶を詰めた小冊子

過日(株)ブルックスタジオのFさんより、ブルックスタジオの歴史と記憶を詰めた小冊子をいただいた。 小冊子にはスタジオを主宰するFさんの手書きの便せんが添えられており、そこにはブルックスタジオが産声を上げて18年たつこと、ブルックスタジオの意…

冷静に考えれば

”設計監理料は00万円になります。!” 少し不満げな表情のクライアント(クライアントとは建築主のこと)、口には出さないが、どうも提示した設計監理料が、彼が考えていたよりかなり高いようだ。 「そんなかかるのか、そんなことは望んでいない、俺はただ…

住宅ローンと家計

総務省の家計調査報告書(平成16年度)http://www.stat.go.jp/data/soutan/1.htmによると住宅ローンの返済が手取りの20%を越えたらしい。 詳しくはhttp://allabout.co.jp/house/mansionlife/closeup/CU20050309A/index.htmでどうぞ。 調査によると、住宅…

雑誌掲載

僕の設計・監理させて戴いたY邸が雑誌に掲載されました、静岡の家づくりガイドブック:Casa bella と言う住宅雑誌で、なかなか重厚さを感じさせてくれ、読者に安心感与える作りとなっています。 静岡県の住まいという副題で3作品の中の一つに開催されまし…

設計者のレーゾンデートル

今、公会堂の設計をしている、この地区の 建設委員会はけっこう熱心で、最低1回/月で打合せをする、前回の打合せの内容の確認、指摘事項をどのように図面に反映させたか、問題点は無いか、新しい提案、その検討、採用か不採用か、スケジュールの確認などな…

勝利 勝ち点6

バーレーン戦勝利おめでとう。 北朝鮮で行われていた、イランと北朝鮮戦はイランの2−0で終わった、北朝鮮は攻めに攻めたが決定力に掛けた、攻撃が正直すぎ、決定力と言うよりシュートを打てる状況が作り出せなかったともいえる、だからイランは北朝鮮は怖…

ong time no seeの2

”コンバンワ!”振り返るとドウルガ君が笑顔で手を振っている ”やあ!久しぶり、この頃見なかったけど、どうしていたの?” ”シゴトガイソガシクテコレナカッタ!” ”ふーん忙しいのね!”少しうらやましい僕。 僕は今、特別忙しいくはない、”忙しい!”という言…

千葉山智満寺Ⅴ:神仏習合

千葉山は、智満寺の境内に神社が建っている、日吉神社と命名されている、ちょっと不思議な光景だ。 千葉山が開かれた当時、今から約1200ほど前の奈良時代、遣随使の時代に大陸から仏教がもたらされたことは今さら述べることもないが、当時当然日本には土着の…

人が住まいを失う時

”人が住まいを失う時”とは「住宅喪失」島本慈子:ちくま新書の第一章の表題です、ここでこの本を取り上げたのは、今日本で行われている社会制度の変化を知ってほしいからです。 戦後、日本の政策の中心には、偏り無く全体の底上げを図るべく意志が働き、常に…