屋敷氏神の憂鬱

 ”ウジガミ様”とい言葉を耳にする機会も最近少なくなった、ウジガミ様とは個々の家が、敷地の西北に祀る神様のことで、個々の家の守り神のこと、この認識は間違っていないが、100点でもない。
 
 ウジガミとは、屋敷氏神のことで、古来、村の一門氏神を村を構成する同氏の人々が、個々に家々にその祖先を祀ったとのが起因だと言われる、氏神(ウジガミ)という名称は、國學院大學の平井直房教授に依れば、元は氏族の祖先神又は守護神さしていて、時代が降って氏族制度が崩壊した後も血縁的な一門一族の守り神の意味を持っていたと述べている。 また一方では、個々の家屋敷の守護神でもある。
静岡県では、屋敷氏神は、地の神様(ウジガミ様)とも呼ばれることが一般的で、祖先神と見られている。

突然、何で屋敷氏神なのか。

 今、建築中の”大阪の家の”老夫婦から、ウジガミ様の祠の置き場所がないと怒られているから、唐突だが話題とさせていただく。

 ウジガミ様の祠は当然だが、西北に置いて、南向きとなる、大阪の家では、祠はこのベストの位置に設置できるが、何せ隣地との間が狭く、”置けるだけではしょうがない、お参りできなければ意味がない”とお叱りを受けた、全くその通りで、二の句がつけない。  
 代案として、大阪の家では、幸い?なことに、西北に近い位置に、中庭があり、ここにウジガミ様を置くという案を提案した、が、賛否あってまとまっていない。

 当初の基本計画案では、西北の位置は、隣地との距離に、まだ余裕があった、その後の変更で、北に住まいが伸びって往った経緯があった、でも、今振り返ると、ここでの配慮が足りなかった、反省してます。

 何とかリカバリーしなければと思案中です。