一陽来復

一陽来復

 冬至は昼が一年で一番短い日で、太陽が一番衰える日であるが、一方この日を境に太陽は再び復活に転じる日でもある。
 一陽来復は中国の諺で、中国では太陽がまたよみがえる日であるとされている。


 
 日本は失われた10年を経て、10年ほどデフレから抜け出せない、今、底にある経済が復活する日は来るのだろうか。

 経済のグローバル化における産業の空洞化、社会保障の制度疲労規制緩和の先送りが、ここにきてどうにもならない状況で、野田政権は、税と社会保障の一体改革とかいって消費税の増税をもくろむが、穴のあいたザルでは、増税分も税と社会保障の一体改革どころか、どこかの既得権益者に流れるだけではないかとい危惧が頭をかすめるし、デフレ化の増税では経済へのダメージが大きくなってしまう。
 また65歳定年制はいっそう若者の雇用を危機にさらす可能性があり先が見えない。

 こんな時期、復活に転じるそのポイントはなんだろうか、経済のグローバル化の対応と規制緩和という意味でTPPの推進。
 制度疲労が経済を疲弊させている意味で既得権益、利益誘導団体の解体、今や電力の独占状態の解消は一陽来復への力強いメッセージになるだろう。
 と勝手に綴ってみました。

一陽来復を祈って。 2012年正月
 
 一陽来福のお守りは千葉山・智満寺のゆうづうの御守り。
 中国の諺では一陽来復で再びよみがえる意味で”復”なっているが、千葉山では日本的に”福”を当てている。