日本VSドイツ

 ドイツといえば思い出すのは1986年のワールドカップメキシコ大会だ、メキシコ大会はマラドーナの大会だった、有名なマラドーナの5人抜きやゴッドハンドは、王様として王冠をかぶることがふさわしい事を証明した瞬間だった。
 そのマラドーナ率いるアルゼンチンとドイツは決勝で相まみえた、ドイツ(この当時ドイツはまだ西と東に分かれていたので、正確には西ドイツということになるが)の当時の印象といえば、堅固なプレーが特徴で、力強いフィジカルと、誇り高いゲルマン魂がプレーを支えていた、しかしおせいじにも美しいサッカーとは言えなかった。
 対するアルゼンチンは、マラドーナに代表される豊かなアイデアと意外性のある発想にあふれていた、その上チームワークもよく、意外にデイフェンスも堅かった覚えがある。
 決勝はアステカで行われた、やたらと日差しが強かったような印象がある。
 試合は、前半開始早々アルゼンチンが先制し、ドイツは怪我で体調が万全でなく、ベンチスタートだったカールハインツ・ルムメニゲを投入し、執念で追いつくがその都度アルゼンチンに引き離され、ついに越えることが違わず、2−3で破れた。
 苛立つ、ルムメニゲの表情と、叫びは今も脳裏に焼き付いている。
…………… ”3点目、ドイツがロスタイムに3点目を入れました ”の声でTVを見ると3点目を入れたクローゼが歓喜の中にいるのが見えた。