セカンドオピニオン

”真剣な眼差しで質問に答える父とうなずく母。”


 父がパーキンソン病を患って2年近くになる、父は近くの市立病院で診察を受けているがどうも主治医と相性が良くないようだ、だからほとんど治療は進まず症状は悪化の一途、相性が悪くなった原因は、父に言わせると主治医の説明不足、募るのは不信感だけ、先生の指示に不承不承従っている始末で、よって症状は悪化の一途、口を開けばどこどこの病院の先生の話や診察の話だ。
 冒頭の話はセカンドオピニオンを求めて訪れた、静岡の国立神経医療センターで診察を受けた際の父母の一断面だ、現在の主治医を信頼していないので、飲んでいる薬の効用やなぜ飲むのかの理由さえ判らない始末、医療センターの先生も少しあきれ顔。
 「こんなに具体的に説明をしていただいてありがたかった!」は病院を辞する際の母の感想。
 でも、いくら説明不足とはいえ薬の意味さえわからないはずがない、当然説明は受けていたが、聞く耳を持たなかったのだろう、それもこれも何かの原因でボタンの掛け違いが起こり、信頼関係が崩れた為だろう。

 しかし、僕が主治医の先生の立場だったらどうなるだろうか、僕は設計監理を業として行っている設計事務所の代表を務めている、、ボタンの掛け違いとそれにより引き起こされる信頼感の喪失は、コミュニケーションや説明不足に起因することが大だ。
 住まいづくりの出発点は、信頼感とコミュニケーション、もちろん簡単に信頼感が生まれる訳ではありません、設計者として顧客(建築主)の様々な要望を整理して提案を行う、その行為を繰り返しながら、あるいは濃密なコミュニケーションを通じ、夢を形に変え行くプロセスの中で生まれてくるものと思っています。
     
 設計事務所は敷居が高くなじめないというのが世間のとおり相場、でも実際は住まいのホームドクターとして、建築の設計と現場監理のプロフェッショナルとしての建築家・設計事務所を活用するメリットは大きいはず。
 欠陥住宅かどうか悩み、抱え抜き差しならない状況で心労を抱えるより、信頼できる建築家・設計事務所相談しましょう。

 建築無料相談は
    社団法人静岡県建築士事務所協会でやってます。http://www.shijikyo.or.jp
西部地方の方は建築士事務所協会西部支部http://www.skjks.com/

 僕は、顧客(建築主)がセカンドオピニオンを求めた時がチャンスでもあると思っています、セカンドオピニオンが結果として一層の信頼を勝ち取るポイントに成るよう自分を磨いて行ければ、セカンドオピニオンという取り組みも意味があると思う。