クスノキ
そのクスノキを見に、島田市内の銘木屋さんにうかがった、本当に立派なクスの板で、立木では直径1.2mほどという話なので、胴回りは単純計算でも3.7mになる。
クスノキは日本では古くから植えられていた、建築、家具、仏像、彫刻、木魚など広く活用されていた、広葉樹の中では比較的軽く、加工しやすいことが好まれる理由のようだ。
”飛鳥時代の木彫仏の殆どがクスノキだった”
とは、木材学者・小原二郎が日本に残る幾多の仏像を調べた結果の結論、彼は「木の文化:SD選書」で、倭の人々の木による造形文化は、クスノキの時代に大いに花開いたと述べている。
成長が早く、大気汚染にも強く、長寿命などの理由で、街路樹で植えられていて身近に在り、目にする機会も多い、日本ではスギ・ケヤキに継いで大径木の多い樹種だと言われている。