時ノ寿

竹の春

竹は春、筍のできる時期に竹は栄養を奪われ衰え、秋、ほかの樹木が落葉し始める時期になると生気を取り戻し青々と茂る、そんな様から「竹の春は」秋の季語。 昔から「木六竹八塀十郎」と言われ、この「竹の春」の新暦9月は竹を伐るいい時期だ。 9月の秋分も…

希望の森プロジェクト

NPO法人時ノ寿の森クラブでは、来年6月までに掛川市各地で連続植樹祭を進めています。 第一弾は津波から暮らしを守る、「森の防波堤」を掛川市浜川の防災林で、1400名あまりの参加者を得て植樹祭を開催しました。 続いて第二弾は、袋井市と掛川市が合同で運…

時ノ寿・木組の家譚   

このほど”時ノ寿・木組の家(木材コーデイネーターが繋ぐ木組の家)”が地域型住宅ブランド化事業(国土交通省:提案した内容で住宅を建設した場合には、対象住宅の建設工事費の1割以内の額で、かつ対象住宅1戸当たり120万円を上限として補助される)に採…

お疲れさま、そしてありがとう 

掛川市浜川海岸の砂防林を会場に行われた”津波から命を守る{緑の防波堤}”大成功。」 新聞発表で1,400人の参加がありました。 松井掛川市長は、「掛川市における喫緊の課題である津波対策は、先人の築いた防災林の再生を、市民と行政が一体となって実施する…

常緑広葉樹で国土を守れ

5月24日の静岡新聞、本音インタビューというコーナーに、宮脇昭横浜国立大学名誉教授の記事が掲載された。 先生には僕ら「NPO法人時ノ寿の森クラブ」の植樹の指導をしていただいている。 先生の植林は宮脇方式と呼ばれ、土地本来(潜在植生)の樹種を20種類…

津波から命を守る「緑の防波堤」

来月6月2日に、津波から命を守る「緑の防波堤」の植樹を行います。 場所は掛川市大浜地区の砂防林、せっかくの砂防林も現状松枯れが激しく、役目を果たしているとは言い難く、ここを会場に15,000本植える予定です。 是非ご参加ください。→→NPO法人・時ノ…

地球温暖化対策助成            

(財)セブン−イレブン記念財団で公募していた地球温暖化対策助成の2012年度の助成団体の一つに私達、NPO法人時ノ寿の森が決定しました。この仕組みは財団のHPによると [市民(=お客様)が募金を通して、地域の環境活動を支援する、市民参加の社会貢献の…

”日本の森を救う処方箋”

日本の森を救う処方箋、国の政策で日本の森を救うことができるか。 国は山の集約化と機械化を進め、材を大量に効率よく供給する事を進めようとしている、プレカットはこの中心に位置づけられる。 しかし、木材の価格を据え置いて供給量を増やす薄利多売では…

誰が日本の森を救うのか!」

昨日大阪で、「誰が日本の森を救うのか!」に参加(主催NPO法人サウンドウッド)、 副題 あなたの身近な木材は、本当に日本の森を救っているのでしょうか! 「誰が日本の森を救うのか!」昨日大阪で、「誰が日本の森を救うのか!」に参加(主催NPO法人サウン…

蘇れ!いのちの森…時ノ寿材を使っていのちの森を育む。

植樹祭にて 5月22日の日曜日、横浜で行われたリレー植樹祭に参加し、NPO法人時ノ寿の森クラブのPRと、時ノ寿の森の家、及び家づくりの仕組みのデモンストレーションをおこなった。 雨予報がはずれ快晴の汗ばむ一日で、植樹祭は大成功!…だと思う。 開会…

杉花粉舞う

2月27日の間伐と集材作業の日の光景、花粉症の人は見ただけでくしゃみ連発、鼻水ジュルジュル、目の回りボリボリ。 大量に舞う杉花粉 黄色いヒノキノの花粉クサビ クサビを打ち込む

寒中お見舞い申し上げます

1月9日早朝の時ノ寿の森 画像の右手の大きな木(ケヤキ)を、今度、文化遺産を未来に繋ぐ森づくりのための有識者会議が主催する「文化材」創造プロジェクトである世界に誇る日本の木造建築物を将来に渡り支える材として登録した。 今後2〜3年後にこれら文化…

 時ノ寿の森クラブ、NPO法人になる

去る4月25日に時ノ寿の森クラブのNPO法人設立記念として、市民フォーラムを開催した、記念講演の講師には宮城県の気仙沼の漁師である畠山重篤氏を招き、「森と海をつなぐ」をテーマに講演していただいた。 気仙沼は、畠山氏が子供の頃はまだまだ海の幸で…

黄瀬戸の大皿

六古窯とは陶磁器の研究家にして陶芸作家の小山富士夫氏が提唱した、歴史ある陶芸の産地、瀬戸・常滑・丹波・信楽・備前・越前をの窯のこと。 最近、黄瀬戸という焼き物を知った、焼き物は釉薬で鮮やかな色をつけるが、黄瀬戸は命名のようにマット調の黄色っ…

建築文化といのちの森「時ノ寿」を巡る旅 2

日本の林業は、戦後の拡大造林政策の名の下に、全国各地にスギ・ヒノキが密植された、しかしその後の人工林の多くは、手が入れられることもなく、劣悪な生育環境の森となってしまった。 時ノ寿の森もご多分に漏れず、ほんの数年前では、荒廃し、陽も差さなく…

建築文化といのちの森「時ノ寿」を巡る旅1

建築士事務所協会西部支部の主催の建築ツアーを行った、掛川市近郊を、建築文化といのちの森「時ノ寿」を巡る旅」と題して、掛川市竹の丸探訪、倉真地域の時ノ寿の森見学と散策、ねむのき村の美術館を巡った。 案内人に国登録有形文化財である、掛川市竹の丸…

建築と森を巡る旅

ちょっと先の話題だが、11月1日に、”建築文化といのちの森「時ノ寿」を巡る旅”と題したツアーを行う。 建築士事務所の集まりである、建築士事務所協会西部支部では毎年、設計セミナーといイベントを行っている、これは設計事務所の社会的役割や業務内容を広…

刻字家というプロフェッショナル。

刻字とはwikapediaによれば ”木材などの素材を生かし、造型性のある字を刻すること。” ”篆刻(てんこく)から発達した書芸術の一つで、彫書、刻書とも呼ばれ、そのルーツは古い。” ]らしい。 篆刻は、秦の始皇帝が中国を統一する以前より存在した書体である…

クスノキ

”…S製材所に行った目的は、今度「時ノ寿の森」に木製モニュメントを作る計画があって、その看板にする板を探しに行った。素晴らしいものが、いっぱいあったが、なんとかなりそうな値段で、長さ2m以上・幅90cmもある立派なクスノキの板を見つけてきた…

時ノ寿の森と「花の香楽会」

時ノの寿の森は雨模様、山間の静かな森にチェーンソウの爆音が響く。 今日は、5月定例活動日、15名ほどが、3月に植樹した、24種類の苗木周辺の下草と竹の伐採、炭の材料にの切り出しに汗を流していた。 特に「C」のエリアには若竹(八高)がぐんぐんと生育し…

狐・みさき

“俺も、一回、狐にだまされたことがある。“と哲治さん(時ノ寿の炭焼き名人) は真顔で、記憶を手繰りよせながら言った。 にわかには信じられない話で、“夢を見たということ?”と聴きなおすと“違う、本当だ!” “昔(といっても昭和の初め)はよくだまされた…

「サルと人と森」

今を予知していた石川啄木、そんな思いを強くする絵本が出版された。「サルと人と森」と題する絵本は、石川啄木のエッセイ「一握りの砂」の中に収められている「林中の譚」を今の言葉で優しく置き換えた絵本。 今から102年前、啄木は、今の混濁する地球を予…

薄氷?

文明は豊かな森林がインキュベーターとなり、育む、しかし森林の荒廃は強烈なしっぺ返しを伴い、森林資源の枯渇は文明の衰退を促す、と解き明かしたのは環境考古学者である安田喜憲氏。 古代インデア文明しかり、メソポタミア文明しかり、イースター島しかり…

「おもしろきこともなき世を(に)おもしろく…」

「おもしろきこともなき世を(に)おもしろく…」 とは、かの奇人と呼ばれた高杉晋作の辞世の句だ。 僕ら凡人には、この世は思いどうりにならないことばかり、でも見方を変えれば、苦痛に感じることも、面白く思える、自分の思い通りに行かないに唯々諾々と従…

ふるさとの森 いのちの森

「ふるさとの森 いにちの森」再生講演会が昨日行われた、会場には満席(270席)に近いお客様が集まっていただき、時ノ寿の森の会代表の松浦氏も客席が見る見る埋まっていく様子を見ながら、安堵の表情を浮かべていた。 僕も知り合いに声をかけさせていただい…

「ふるさとの森」再生講演会

私たちは掛川市内で、里山再生に取り組んでいる、掛川周辺も戦後、スギ、ヒノキの植林が奨励されて、人工林の割合が大きいが、人手が入らず、放置された山が、ここ彼処に存在する。 かつて里山だった地域も、過疎化が進み、あるいは廃村になり、人工林にした…

荒壁

土壁の工程は、1)荒壁 2)裏返し 3)貫ふせ 4)チリ回し 5)むら直し 6)中塗り 7)切り返し 8上塗り の順で施工される 。 大沢の家でも、1)荒壁 2)裏返しの作業を行つた、嬉しいことに西は浜松、東は静岡から助っ人が現れ、プロの左官職人を含め、総勢10名程度の…

木舞と竹

伝統的構法の木造建築物における、主要な耐震要素として土塗り壁がある、その効果(耐力)のほどは土塗り壁の塗り厚さにより相当幅があるらしいが、耐震の診断基準では塗り厚に比例するとしていて、50mm以下、50〜70mm、70mm以上と分けている。 土塗り壁は…

ぼんでん

建前の日には、屋根の棟に梵天を奉り、工事の安全と関係者の無病息災を祈る習わしがある。 ここ時ノ寿の駅もやっと建前の日を迎え、梵天を奉り、安全祈願を行った、待ちに待った建前、施主のM氏の喜びもひとしお、思えば昨年、8月の着工以来7か月、指折り…

時ノ寿で考えたこと

時ノ寿の駅はの接合部は、従来(伝統構法)の仕口・継ぎ手で接合することを考えている、もちろん現行法では金物なしの接合部は認められていないので、無金物とは行かない 、伝統構法の接合部を最大限生かすと言う意味だ。 新耐震以降の耐震性能は、震度5強…