passarella2009-06-15

 
 この日曜日、国土交通省による【長期優良住宅先導的モデル事業】に採択された【200年住宅】の見学を行った。
 この住宅の性能は、耐震性能は通常の1.25倍の強さ、省エネルギー対応も高基準レベルを採用しているそうだ。

”耐震性能は通常の1.25倍の強さ”とある、静岡県では東海地震を想定して、耐震性能は建築基準法で求められている基準の1.2倍の強さを要求される。


 ただ、建築基準法の考え方は、ある規模以下(殆どこれに当てはまるが)の住宅は、壁量と壁倍率で耐震性を確保しようとすることが基本、しかし、いわゆるこの壁量計算法では、必ずしも、現実に即して考えたとき、十分でないことも事実だと言われている。

 
 一方、この長期優良住宅先導的モデル事業での住宅の耐震性は、許容応力度設計という構造計算を行うことが前提条件だ、一般的に、許容応力度設計は壁量計算法より力学的に正確言われている。

 ”まあ、長期に耐震性の確保を求めるためには、より正確な計算法でやってほしいと言うことだろう。”

 でも、残念なことに、今回の見学会を主催した設計者の松井さんによると、”木造を知らない”審査係から理不尽な要求もあるらしい、木造の場合、他の構造のようにスパッと構造計算できないところが多々あり、まずは、木造の構造家を育てるのが先かもしれない。


 さて、2009年から13年の末までに住宅を新築し、入居すると、大幅なローン減税が適用される、適用を受けるには長期優良住宅と呼ばれる、耐震性に優れた住まいが対象になる、これに対する関心は高い。

 そして、この耐震性は前述したように許容応力度設計と言われる設計法が求められる。

  僕も”今年は許容応力度設計に挑戦する。”