人を残す

「金を残して下、物を残していまだ中、人を残して上とする」の言葉を胸にきざみ日々精進しています。……

 蔵泉寺の水野正裕老師の教えだと澤元さん。
下は”げ”読み、上は”あがり”とよみ、"未だ金も残せない"と謙遜するが、十分に人を育てている、老師の教えそのままに大工道をまっしぐらの澤元棟梁だ。

世の中、金を残す人は幾多あるが、人を残すとなると難しい、今の政界を見ると明らかだ、金には執着するが、その生き様に惚れてしまう、そんな人物は見あたらない、地位にしがみつく人、無責任に放り出す人 、自分の発した言葉にさえ、責任を持たない人ばかり。

 そう言えば、昨年のNPO時ノ寿の森クラブの設立総会に招いた畠山重篤さん、宮城で「森は海の恋人」の素敵な言葉で、海の幸は豊かな山(森)があってこそもたらされると、豊か山(森)の再生に取り組んでいる。

 その講演の席で、もう十数年、地元の子達を植樹祭に呼んでいるが、この活動は、豊か山(森)を蘇らせる事ではあるがとしつつ……”これって、人を育てること何ですよね”と言われた事を思い出す。