漆喰人気に危機感

 昨今、住宅の室内壁仕上げに漆喰が人気だ、さぞや左官職人は時機到来と喜んでいるかと思いきや、浮かぬ顔だ。
 最近では漆喰人気にあやかりローラーや刷毛で塗れる漆喰もどき、あるいは一発仕上げの漆喰と、リーズナブルに漆喰の質感を味わえるという謳い文句で宣伝されている。
 材料卸なんかには、漆喰に関するクレームが増えているようだ。
 思えば珪藻土ブームもそうだった、羊頭狗肉、看板に偽り有りで、珪藻土人気は落ち、左官も手持ち無沙汰。

 
 その轍を踏むなと、左官職人の実技講習会が行われ、”漆喰も捏ねて、鏝で擦り、撫で、押さえてこそ漆喰!”と再確認。


 左官は何工程かを経て仕上がっていくので、下地の見極めが大事、特に水の引き具合は仕上げの質を作左右する、見極めは鏝の走り具合?。
 民家改修などで壁を補修する場合、この辺では土壁に漆喰仕上げが多いが、中塗りに追っかけで漆喰を塗るとアクがでやすい、やはり中塗り+砂漆喰+仕上げが強度もあり持ちも良い。











 真剣な眼差しの作左官職、勉強になりました。
そうそう、週末は「時の寿 standard 木組の家」も建前、荒壁土の準備万端?