エネルギーの地産地消の可能性(3) 薪ボイラーの燃費 

薪ボイラーを3回に渡り取り上げた。
1回目は愛知に視察した薪ボイラー。
2日目はC材の活用と資源循環。
3回目の最後は、一回目に普及の鍵はコストと薪の供給と指摘したが、そのうちのコストを計算してみた。

 下表が1)薪ボイラーを使用した時の光熱費、給湯だけの使用で1000円/月、床暖併用で1,380円/月(冬季の4ヶ月)となり、給湯は調理と切り離せないから調理(ガス)と併せて、それぞれ5,240円/月、2)5,620円/月(冬季)となった。


 されに、それ以外のエネルギー消費(照明、冷房、換気、家電)を合算した光熱費は、 11,924円/月、12,304円/月(冬季)となった。

 これなら、薪の供給体制が整えば十分に普及に値する価格ではないか、一日3回ほど薪をボイラーに突っ込む手間があるので手を汚したくなというお嬢様は無理かも。

 コスト計算で悩んだのは薪、安過ぎては山から出てこないし、高すぎてはC材の活用という趣旨に反してしまう、パルプ用は3000円/トンで引き取るらしいから、この値段をベースに、損益分岐点を4000円/トンで算出した。

1)薪ボイラー:N-220NSB(エーテーオー(株))    
2)厳密には床暖用の熱媒を部屋に送るためにモーターが必要だが、その電力消費は無視し3)計算過程や計算の数値の根拠は→こちら
4)薪ボイラー以外の電力の根拠は”時ノ寿・Standard・木組の家”の暮らしのエネルギーによる。