千葉山

 僕の住んでいる掛川市、大井川を挟んで隣の町に島田市があります、そこに小金が貯まるとして有名な?(これはうわさ話なので間違っていたらごめんなさい)千葉山・智満寺という天台宗のお寺があると聞き及び、この日曜日に家族で行って来ました。
 密教天台宗のお寺らしく、寺は島田市の奥深くにありました、深山幽谷とまでは行かないが、第二東名の工事現場から、さらに5kmほど山に分け入ったところです。
 細い曲がりくねった道を数キロ行くと突然視界が開け、そこが千葉山智満寺です。
 駐車場からすぐに急勾配の石段が始まり、息が切れるところにあるのが仁王門、この仁王門が珍しい、茅葺き寄せ棟造り、天井がないので門の下からは、束を用いず叉須によって構成される小屋組がはっきり解る、この繊細差すら感じさせる小屋組は、袋井は法多山の仁王門の重々しさに比べ、親しさを抱かさずにはおれない構えを与えていた。
 仁王門だからもちろん左右に阿形と吽形の仁王像が控えています、でもなんかユーモラスな像で、身体に比べ太い腕や脚、大きな顔は少し不格好だが、素朴な力強さを感じさせます。
仁王門の奥に堂々とした、これも茅葺き屋根の本堂が控えている、中門から本堂に至る参道の左右に塔(京都、奈良の有名なお寺にそびえる二重や三重の塔ではなく石塔)があり、薬師寺式ぽい伽藍配置をしていた、本堂は茅葺きの和洋式だと思うが、向拝の柱は四角で、拝殿の柱は丸柱だった、唐様か?(古建築の本を持って再度訪れ確認したい)、斗供は出三斗、あとおもしろい造りであったがよくわからないので再度訪問して調べたい、ちなみに県の重要文化財とお知らせがありました。
 初詣で有名なお寺と違い靜で空気がひんやりとしている、伽藍の中はこじんまりとしているが、この伽藍部分は一部でしかなく、千葉山と呼ばれるお寺全体は結構大きい。
 再度訪れたくなるお寺です。