家造りに参加しませんか

大沢の家
構造規模:木造2階建て
建築場所:掛川市倉見字大沢
工事期間:2005年12月〜2006年4月

参加をお願いしたい工事(危険が伴う工事以外)
 
 ■基礎工事:2005年12月頃    基礎配筋、コンクリート打ち
左官工事:2006年2月〜3月頃  竹木舞壁の木舞組、粗壁塗り、土間たたき
塗装工事:2006年3月〜4月頃  木部自然塗料塗り(内外、床)
■外構工事:2006年4月頃     間伐材のスクリーン(塀)、テラスデッキ
■給水工事 沢より水を引き、浄化して飲み水に還る

施主の考える住まい(施主が今度の住まいをつくるにあたり纏めたもの)
●自給自足を目指す生活スタイルにあったもの
●地元材を使った家
●主要部分はプロ(大工)に依頼するができるだけセルフビルド
●健康のために建材や人工塗料は使わない
●間取りはシンプルに:シンプルライフにあった住まい
●夏涼しい家

 建築主の家造り”大沢の家”は、住宅を取得するというような現代社会のシステムに乗っかった、効率と生産性のよい家造りではなく、かつて私たちの祖先が、家造りの時経験したようなプロセスを踏んきた。
 彼は、かれこれ5〜6年かけ、大工の助言をもらい、木材を調達し製材にかけストックしてきた、もちろん民家の再生などに興味(福井県まで民家再生のプロの現場を見に行ったもりしたようだ)もあるようだが、解体する民家から太鼓挽きの大梁や、今ではもうほとんど目にする機会もない吹き寄せの縦格子なども再利用のためにストックされている。
 近くで炭焼きを行い、暮らしの中での炭の活用を良く工夫している、もちろん今回の家造りでも、炭の活用を考えている、お米、お茶も栽培しているが、彼なりのこだわりがあり無農薬だ、だから手間も係るが大量に流通している小綺麗な商品はない味わいがある、
 特にお茶ぬはこだわりがある、だから彼が栽培する茶は浅蒸し茶だ、浅蒸し茶は飲むとき湯冷ましで入れなければいい味と、香りを楽しむことができないため、あわただしい現代では敬遠されがちだ、でも時間を気にせずゆったりとした気持ちでお茶を入れる、お茶を味あう余裕がほしいとも思う。
 ここ掛川市大沢は三十数年ほど前までは里山の暮らしの舞台だった、が、近代化の波の前に里山的暮らしを営むことが叶わず廃村となった、この30年近くはほとんど人の出入りもなく年に数回、お祭り時期に古老が集まる程度だった。
 2〜3年前に、皮肉にも生活と産業の近代化を推し進めたエネルギー革命の主役である電気の送電線の通り道となり、大沢への進入路も整備され、車でもかなり自由に入ることができるようになったようだ。
 大沢を離れ三十数年、50歳を目前に眠っていた彼のDNAが彼を揺り動かし、大沢の地に再度暮らしの拠点をつくる決意をさせた、中断はしたが”住み継ぐ”という決意を。
 
 こんな家造りに参加したい方を募集しています。
連絡先 清水建築工房 tel 0537-27-0576
mail info@shimizu-arc.jp