ジョブロス・リカバリーと住宅ローン

 ”ジョブロス・リカバリーでキャッシュリッチ化する企業”、ここのところ企業の収益は上昇している、特に大企業で、バブルの饗宴の後の失われた10年とその後、企業はリストラというなの従業員の削減の効果ともいわれている、もちろんそれだけではににしてもである。
 ジョブロス・リカバリーとは雇用なき回復と呼ばれていますが、正規社員をリストラする、あるいは正規社員やフルタイム労働者を削減して、臨時雇いやパートタイム労働者に置き換える、必要な時に必要な時間だけ雇うことが合理的な行動と考える企業の経営姿勢、だから、企業の業績が回復しても雇用を増やさない。
 景気や企業の業績が回復しても雇用が増加しない理由として以下のような要因があげらという。

企業は固定費削減を重視し常用雇用者の増加に慎重である。
ITの活用で生産性上昇が可能となり雇用が抑制されている。
物流や事務所機能のアウトソーシングが進み専門の事業者が効率的に各種業務を代行するので個別企業の雇用は減る。
産業構造の変化や技術革新が進み需給のミスマッチが拡大。

どう理由付けしようと、人員削減と固定費削減が主眼なのだろう。
 ”しかし、技術立国を叫びながら、本当は現場で働く人に尊敬の念を抱いていない、汗かく人に敬意を払わず、技術だけ崇める日本社会”とは経済評論家の内橋克人さんの弁。
 ライブドアの堀江さんの日本放送の買収劇の時、経済界は”社員を大事にしない堀江さん”と大合唱したのは、何なんだろう!
 
 今回はジョブロス・リカバリーのことではなく、キャッシュリッチ化する企業と銀行が話の中心、ジョブロスで業績を回復させたキャッシュリッチ化した企業は、何をしたかというと借金の返済、設備投資、株主配当に余ったお金を回した。
 ここで従来のように企業が設備投資を銀行からの融資に頼らなくなったため、銀行の融資先が個人にシフトし、住宅ローンへ参入。
 その理由は、住宅ローンは利幅が大きい、たとえば、35年ローンだと半分は利息となる、また貸し倒れ(デフォルト)の危険が低い、未回収率が低い、日本人はまだまだ借りたものは返すという美意識がある、サラ金から借りてもローンを払おうとすることもしばしばあるようだ。
 住宅ローン戦国時代といわれる今、甘い言葉に誘われないように、上手な資金計画を立てなければいけない、上手な資金計画とは……
●余分な利息は払わない…本来なら元本だけがベスト。
●長期にわたる返済中で返済が滞らないようにする…リストラ、台風、地震、病気も考慮。
を基本に考えることだ。  http://allabout.co.jp/house/mansionlife/closeup/CU20041031A/index.htm/:Allabout