土着神

passarella2008-01-19


 「光と影が土間でたわむれるとき、土間に清浄感と神の存在を感じるだろか……」。
日本の住まいは昔から神々に囲まれた空間といえる、正月には門口に門松が飾られるし、屋根には鬼瓦、玄関から土間に至ると土間には荒神やかまど神、さらに居間には大黒や夷が祀られていた、されに便所や納戸など住まいの至る所に神は祀られていた、そして大概の場合それらの神は素性のよくわからない土着の神のようだ。

 日本の生活空間にたくさんの神々が祀られている環境は、アミニズム的精神風土に由来するとは考現学を提唱した今和次郎が述べているが、これは日本に限らずアミニズムの世界に生きる人々にとっては自然の姿だろう。
 
 我が家では、今でも荒神さんの札が配られてくる、土間がないので台所に祀られる。
 恵比寿と大黒は商売繁盛を約束してくれる関係で、仕事場に祀られていて、毎日拝んでいる、恵比寿は、もともとは豊漁をもたらす神として信仰されていたようだ、恵比寿とい言葉も、海の彼方の異国から訪れる神が、幸運をもたらすという考えがあり、異国人を表す夷から転じたものとも言われている、釣り竿と鯛をもった姿をした七福神の中では唯一日本の神様、一番親しみがあるのではないか。
 大黒はインドの神様で福の神として親しまれている。最澄の将来により天台宗の寺院を中心にまつられはじめて、広く民間に行き渡ったと言われている。
 
 今年も我が事務所も売繁盛でありますように、また皆様もすばらしい年になりますようにと、今日も恵比寿大黒を拝みました。