ヒバ油と木酢液

passarella2008-01-22


 かつて住まいの健康性について、議論されない自分の防蟻は、危なくあやしい化学薬品漬けで、薬品を散布した後のその毒々しさは、どう見ても正常でないなとは、誰もが感じていたのではないか。
 防蟻剤の健康被害が多数報告されるに及んで、まずクロルデンが1986年に使用禁止になり、その後、防蟻剤の主役の座を占めた有機リン酸系のクロルピリホスも使用禁止となった。
 
 日本にはイエシロアリとヤマトシロアリの2種類が生息している、ヤマトシロアリは日本全土に、イエシロアリは主に本州以南の海岸沿いに生息している、イエシロアリは水を運ぶ能力があるので、水回りや湿潤している場所だけでなく、乾燥している場所や、、建物全体に被害が及ぶ場合もある、それだけに要注意ですね。

 シロアリ駆除では、まだまだ薬品の散布が主流で、現在はピレスロイド系の防蟻剤が多く用いられている。
 使用禁止になったクロルピリホスなどの有機リン酸やハロゲン系に比べ人体への健康負荷は小さいが、農薬であることには変わりなく、使用に際しては十分注意が必要であり、健康を真摯に捉える人は使用しないことが賢明だろうと思う。

そんなわけで、赤目ヶ谷の家では天然の防蟻処理剤(ヒバ油+木酢液)を使用した、天然のものは殺虫効果は低く、忌避効果による防蟻となり、これだけで白蟻を防ぐことは不可能だ。
 床下に湿気を溜めない、乾燥状態を保つように風通しをよくしたり、ベタ基礎にして蟻道をつくらせない、シロ蟻や木材腐朽菌に強い樹種の土台を使う、またホームドクターとして、薬品散布型でない白蟻駆除会社を見つけておくなど、薬剤に頼らないことを基本とすることが重要だと思う。