赤目ケ谷の家と三和土

passarella2008-04-29

赤目ヶ谷の家もやっと完成間際になった、最初の予定より1か月遅れとなってしまった。
 4月当初は、雨にもたたれれて4月一杯に完成できるか、気をもむ日々が続きましたが、ここに来て何とか出口が見えてきた。
 足場も取れて、住まいの輪郭がはっきりしとすると、新しい住まいでの生活が具体的にイメージできるのか、住人も笑顔が多くなってきた、それと共に厳しい指摘も多くなり、携帯に着信が有る毎にどぎまぎする最近だ。

 赤目ヶ谷の家の住人が求めたその暮らしは、昭和40年代の住まい、新しさと古びさが同居したようなイメージ、そして建築的要求は広い土間と縁側、室礼としての古材の建具の活用だった。
もちろん現在の民家の暮らしを楽しむためには、夏暑く冬寒くては成立しない、よって温熱環境的はぐっと厳しい要求があった。

 基本計画は約10か月を要した、プランと平行しながらの古材建具の選定は困難を極めた、最初、住人の持つイメージは空をきり、互いにもどかしさを感じていたが、プランが深まるにつれ、イメージはスケッチを介して具体性を帯び、具体性を帯びるほど、現実的に建具の調達を困難にしたが、妥協せず初心を貫いた結果、満足のいく古材の建具を手に入れることができた、僕も大いに勉強をさせていただいた、住人には多謝九拝だ。

さて 最後の仕上げが土間、三和土のタタキだ、土の入手(土は身土不二に限るので)を心配したが、近くの山から砂利混じりの赤土が手に入りストックもできている。
 この連休に住人と友人で三和土のタタキを施工することになった、人手は有っても困ることはない、興味のある人は参加(軍手は持参して下さい)歓迎します。
1間*4間の大きさで、約120mmの厚さを予定。
 興味のある方は090-3301-6145まで