心よりのお悔やみ

 四川大地震で亡くなられた方々には心より悔やみ申し上ます。 
 四川では、未だ、交通網が寸断され、相次ぐ余震と雨で救出作業は難航しているようだ。今は、生き残られた方が少しでも落ち着きを取り戻されることを願います。 
 
 僕らの住む静岡県東海地震が叫ばれて、もうずいぶん立つが、幸いにも、いまだ 発生していない。
 この間、世界では・日本では、あまり地震と縁遠いと言われていた場所で起こっている、神戸しかり、能登中越しかりだ、世界でもスマトラ沖やイラン、今回の四川省を中心とした中国の地震(ここは多発地帯だが)など。
 
 ここ東海地方は、日本で最も地震の発生する確率が高かったのに、小規模の群発地震はあるものの、プレートの沈み込みが原因で起こると言われている東海地震は、……どうなんだろう。

 では、住宅の耐震補強はどの程度進んだのだろうか。
  静岡県では、東海地震による死者数の半減を目指して、静岡県/ページ移転のお知らせを策定して地震対策に取り組んできた結果、平成13〜19年で 耐震診断実績 50,518戸、耐震補強 7058戸となっている。

 耐震診断を行いながら、実際に補強工事まで進んだものは約14%、診断を行った結果、問題なしもあるからすべてが補強工事に進まないにしても、かなり低い数字だ。

 進まない理由に、災害イマジネーションが低いからだと、東京大学の防災専門家の目黒教授が言っていたが、なるほどと思う。

 災害イマジネーションとは…激しい揺れを感じた際に、自分のいる場所、季節、時刻や天候をふまえた上で、自分の周り起こること、自分ですべきことを発生からの時間経過に従って適切にイメージできること…だそうだ。
この能力が低いと、住まいの耐震性の重要性がわからないので、「補強しよう」という気持ちにならないのだそうだ。
 
 地震、災害といっても人々のイメージは一定でない、だから危機感も違う、よって事前の対処も自ずと違ってくるというわけ。

 行政も、ハードの補強一辺倒でなく(現状、今危機感を共有できる人たちはもう補強を終了した)、まずは災害イマジネーションの底上げを計るべきではないか。