雨水を貯める。

passarella2008-10-15


 僕らは水を空気のように思っている?水道の蛇口を捻れば……でる、出る、デル。
出るのが当たり前で、断水なんて想像できない。
 飲み水の質には神経質なのに、使用量や水源についてはほとんど無頓着だ。
 例えば地震の時、何が一番苦労するかと言えば、食料と共に水に違いない、飲料水として、調理用、洗濯に便所用と生存の基本的な部分と生活の多様な状況で必要となる。
 断水となれば、その瞬間から困ってしまう、考えてみれば、飲料水は雨水をダムで貯め、浄化した後、我々の口に入ることになる。
 恵みの雨を各家庭で使わない手はないと考えたとき、誰でも思いつくのは雨水タンクだ、住宅の屋根に降った雨水を樋からタンクに取り込もうというわけ。


 今回紹介する雨水タンクの構造はすこぶるシンプル、タンクとフレキシブルなパイプ(縦樋とタンクを連結し、雨水を取り込む)、蛇口、オーバーフロー管とタンクの蓋で出来ている。 
 設置も下にコンクリートブロックを引いてできあがりだ、唯一施工といえる工事は縦樋を切断して、フレキシブルなパイプを取り付ける作業ぐらいだ。

 雨水を貯め、蛇口を捻れば予想以上に勢い水の流れ、28秒で10リットルの水量、その上、タンクを連結も出来る優れもの、そしてタンクはリサイクル品とは泣けくる。
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 一般的に、水をタダ貯めておくだけでは腐る、アオコが発生するなど管理が大変だが、蛎殻を入れることで、水が浄化され、蛎殻のアルカリ成分が溶け出し、弱アルカリのミネラル豊富な美味しい?水になるとのこと、金魚も飼育出来るようだ。

早速我が家にもこの雨水タンクを取り付けてみようと思っているし、今後、竣工祝いには、このタンクを贈ろう(そのぐらいの値段)と思う。



 雨水は恵みの雨となるとは限らない、限度を超えると悪魔の雨にもなる、例えば、最近のゲリラ降雨は河川の突然の増水を引き起こし、多くの人命を奪っている。
 しかし、河川の突然の増水という現象は、この温暖化によるゲリラ雨にも原因があるが、一方、都市のアスファルト化や雨水排水の整備化にも原因がある。
 都市がアスファルトやコンクリートで覆われ、排水管が整備され、降った雨がかつてのように、地面に浸透せず、一気に河川に流れ込ために発生する現象でもあると言われている。

 雨水タンクは、これをささやかではあるがくい止める小さなダムにもなる、浸透ますと組み合わせれば、もっと効果が出るだろ。
防災対策、非常用水の確保、リサイクルなどを実感出来る、ささやかで簡単で経済的な取り組み?