古民家の現地再生

passarella2008-12-12


 田舎に行けば、古い(戦前)民家?といった趣の農家はまだ多数存在する、もちろん内外とも改造、改修、増築はされてはいるが、今快適に生活する上での満たすべき基本要求である、温熱性能、プライバシー、耐震性、耐火性が劣っていると考えられ、住まい手は機会さえあれば新しくしたいという思いを抱いていることは想像に難くない。
 民家は「古い、寒い、暗い、不便、地震が心配」と言われ、愛着があっても住み続けることには課題が多い。
 しかし耐震性は言われるほど劣っていないことは、最近の研究成果で明らかになってきているし、いわゆる伝統的構法の耐力要素の評価方法や補強設計の方法も確立され、課題はあるものの確実に前進している。
 E-デイフェンスでの伝統的木造軸組構法の振動台実験の結果は、伝統的構法に取り組んでいる人たち勇気を与えるものだったようだ。…実験結果の詳細は後日、E-デイフェンスのHPで公表されるようだ。


 写真は、浜松市内で現地再生に取り組む民家の様子だ、この再生は一居の民間人が、朽ちる一方の民家(約400年前に建てられたものらしいが)に危機感を抱き、当主の許可を得て取り組んでいる。
 
 彼は「興味を持ち、見学に来ていただけるだけで、勇気になる」と言っていました。