美しい仕口と継ぎ手

 ある工務店の加工場、6月に建て前だと聞く、加工場に整然と置かれている柱や梁は徳島のスギだという。
 そもそも、仕口や継ぎ手は組んでしまえば見えない、住まいが完成して、鴨居や長押がどうやって留められているかなんて興味を持つ人はいない。
 が、ここでの仕事の丁寧さは、後で明らかになるだけに、手は抜けないし、そこに凝るのも大工という職人の心意気なのだと思う。

 この加工場で建て前を待っている材の仕口や継ぎ手、どれをとっても加工面はシャープで美しかった。