刻字家というプロフェッショナル。
刻字とはwikapediaによれば
”木材などの素材を生かし、造型性のある字を刻すること。”
”篆刻(てんこく)から発達した書芸術の一つで、彫書、刻書とも呼ばれ、そのルーツは古い。” ]らしい。
篆刻は、秦の始皇帝が中国を統一する以前より存在した書体である篆書を印文に彫ることを言い、印章も篆刻の範疇に入るようだ。
今度、僕も会員の「時ノ寿の森」のゲートウエーに標識を設置することとなった。
標識の書は金子大蔵氏が書き、その書の刻字を、刻字家である安藤豊邨氏にお願いするために、愛知県豊田市の安藤氏のアトリエである論古社に、クスノキの板を伴っておじゃました。
金子大蔵氏が書き下した書は、ダイナミックで力感溢れ、時ノ寿の森の生命力が書体に宿っているかのような印象を覚える。
近代の建築の巨匠の一人であるルイス・カーンの言葉を借りれば「在らんことを欲している」かのようだ。
安藤氏には、その書を、神宿るクスノキに彫り込み、書の生命力を写し取っていただく。
さてどんな刻字がクスノキに刻まれるか、10月に除幕式を行うが、その時が楽しみだ。