建築文化といのちの森「時ノ寿」を巡る旅 2

passarella2009-11-20



 日本の林業は、戦後の拡大造林政策の名の下に、全国各地にスギ・ヒノキが密植された、しかしその後の人工林の多くは、手が入れられることもなく、劣悪な生育環境の森となってしまった。
 時ノ寿の森もご多分に漏れず、ほんの数年前では、荒廃し、陽も差さなく、木の根が浮き出た林床、水を保水する力さえ萎えた森だった。
 限界集落として、ここ時ノ寿はうち捨てられて久しいが、幾つかの力の集まりや彼らの創意工夫が時ノ寿の森に薄日をもたらした、潜在自然植生、生物多様性、混交林、天然更新がキーワード。


  時ノ寿の森にはバスは入れないので、森まで約1kmの散策、15分ほどで到着、時ノ寿の森の取り組みを伺いながら昼食頂いた。
    「文明の前に森林があり、文明の後は砂漠が残る」とは先人の教え。
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時ノ寿の森では循環する森(いのちの森)づくりを目指している、今年は24haの間伐と植樹を行い、いのちの森への第一歩を踏み出した、来年度以降さらに40ha以上で間伐と植樹を行う予定だ。
 課題は間伐材の利活用、ここ時ノ寿の森に限らないが。

木造建築物への間伐材の活用の普及を計るために、時ノ寿の森ではカタログを作成した、
主題は 「海に繋がる家づくり」
 ”伝統的木造構法”と”協働でつくる住まい”と”身土不二”がコンセプトだ。


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