住宅版エコポイントのシュミレーションしませんか。

 住宅版のエコポイント制度が始まりました、これは、地球温暖化対策の推進及び経済の活性化を図ることを目的として,エコ住宅を新築された方やエコリフォームをされた方に対して、様々な商品との交換や追加工事の費用に充当することができるポイントを発行する制度です。 記憶に新しいと思いますが、政府は、昨年にコペンハーゲンで開催された国連の会議(コペンハーゲン会議)で、温室効果ガス削減の中期目標として2020年までに1990年比で25%削減すると掲げたました
 2005年のデータによると、世界の二酸化炭素排出量は約288億トン(二酸化炭素換算)、これを国別に見たものがこのグラフです。日本が、世界の4.2%
を占めていることがわかります。


世界の二酸化炭素排出量-国別排出割合-(2007年) JCCCAのホームペーシより転載


家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、燃料種別/2007年) JCCCAのホームペーシより転載


家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり・用途別内訳 /2007年) JCCCAのホームペーシより転載


 また家庭からのCO2の排出量では、エネルギーでは電気が40%で一番大きく、用途別では、照明・動力が32.2%、給湯が18%、暖房が12.4$%、冷房が2.4%となっています。エネルギー消費量では、照明・動力39%、給湯33%、暖房26%、冷房4%といわれています。

 しかし、2020年までに25%の削減を達成するためには、住宅では約50%の削減を果たさなければならないといわれています、途方もない大きな壁で、そんなこと可能だろうかと誰もが思われるのではないでしょうか。


 ところで、日本以外の諸外国ではどんな取り組みが行われているのでしょう、たとえば CO2 排出量世界一のアメリカでは LEED なる建物の環境性能評価システムなるものを作り、カーボンニュートラルなる建築を造ろうという動きがあるらしい(伝聞なので正確性を欠くかもしれない)、イギリスでは 2020年までに 300 万戸のゼロカーボン住宅を建設するという計画が進行中と聞く。

 環境先進国のドイツでは快適性、CO2削減、高いコストパフォーマンスと3点を兼ね備えた省エネ住宅=パッシブハウスが主流になりつつある、このパッシブハウスは年間の冷暖房負荷が15KW/m3以下とかなり高い性能を要求される、日本の次世代省エメ基準で要求される年間の暖冷房負荷が(第4地域(静岡県のほとんどの地域))年間、単位面積あたり460Mj(メガジュール)、約127.8Kwh/m2であることをみれば、その水準の高さがしれよう、しかもこれはドイツ一国だけでなく、EU圏におけるスタンダードになる見込みだといわれている。

  翻って日本ではコペンハーゲン会議で掲げた2020年までに1990年比で25%削減する中長期の目標はあるが、ロードマップは示されていません。

 いずれにせよ住宅のエコ化は後戻りすることはないだろう、新聞に政府も重い腰を上げ、2020年までに新築住宅の100%を省エネ住宅にする目標を掲げたとあった、住宅版エコポイントの拡充と新築住宅のすべてを省エネ化を法律で義務化する方針のようだ。

 今回の住宅版エコポイントは、景気浮揚の側面が大きいにしても、1990年比で25%削減するため、あるいはエネルギー消費量を削減するために住宅でできることとして、高効率の給湯器や太陽光発電、高機能のサッシ、高断熱の工法を採用してもらい、それにインセンテイブを与えるというものだ。



建築中のエエコポイント対象住宅

暖冷房の消費電力量やCO2の発生量のシュミレーションをしてみませんか、高機能で高価なサッシやガラスや高性能で高価な断熱材を前提とした住宅版エコポイントが宣伝されていますが、工夫すれば、コストパフォーマンスの高い、気の利いた、気持ちの良い省エネの住まいができます。

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