節電とPPS

 今日から二十四節句の大雪、この時期の季語に冬籠がある、冬の楽しみの一つは、寒さを避けて家にこもり過ごす、炬燵とミカンは冬の風物だ。
 その時期に”冬の節電スタート”とはせっかくの楽しみをに水を差す無粋な宣言に素直にうなずけない。
 というのも、夏の節電に際し東電がPPSが供給する電力送電を断ったようだ、東電は送電を閉ざしてまで、電力供給より電力危機を演出し、地域独占既得権益を守りたいのかと唖然としてしまう。
アインシュタインの言葉を思い出す「ある事故を起こしたのと同じマインドセットで問題を解決できない」。

 電力自由化に呼応して名乗りを上げたPPSが新価を問われ、電力分散のまたとないチャンスなのにその活躍する場を閉ざされて…”箪笥の肥やし”とはまさにこのこと。

 
 今回改めって知ったが電力会社の地域独占の弊害を是正するために、1995年電力自由化の極めて小さな歩みが始まり、2000年に独占10社以外にPPS:特定規模電気事業者が電力の小売りができる法改正がなされ、現在47社が登録されている。
 PPSが小売りできる電力は特定規模の需要に限られるが、2000年時点で総販売量の26%にあたり、2007年時点でのPPSのシェアは中部電力区域で0.5%、最大は東電区域で4.9%となっている。

 また、全国オンブズマン連絡協議会の調査で、自冶体では宮崎県がPPSからの購入率52.5%で全国一、続いて横浜市で47.9%、逆に全国55の自冶体が0回答だった。
 静岡県は資料がないので不明だが0といわれても納得してしまう。

”冬の節電”に際し、PPSに送電網を解放することが喫緊の対応だ。