大飯原発再稼働容認…チャンスを逃がすのか 

 政府は大飯原発について、安全性の判断基準を満たし、関電管内の電力不足を理由に再稼働を妥当と判断した。

 フクシマの以前から、原子力の事故に対して、ずっと「改善」「見直し」が唱われてきた、でも、その結果はご存じの通り「改善」「見直し」は先送りされ、結局、今回も工程表でお茶を濁す始末、野田政権は信頼を取り戻すチャンスをみすみす失った。 

 原因は、技術的な問題ではなく、組織と人にあることは明らか。

 十数年前の起きたJOCの臨海事故(東海村)を思い出す、結局、どんなに立派な調査報告書が書かれようと、改善、見直しを言い募ろうとも、原子力ムラにはなんの反省も見られなかった、政府、自民党、東電、アカデミズムは責任逃れに終始、人こそ最大の危険要因だ。
 
 再稼働の理由の電力不足の真贋は?資源エネルギー庁は、関電管内の夏場の電力不足の割合を18.4%と提示した、が、こんな試算もある→この夏関西の電力は足りるか「河野太郎ブログ ごまめの歯ぎしり」
  
 電力9社による独占体制の打破、発送電分離、電力の自由化による新規算入の促進、再生可能エネルギーの普及など、今がチャンスなのに逃すのか。