身土不二の拠点づくり:木の家づくりは木を知り、山を知る 

passarella2005-06-15


ファミリーレストラン業界では食材の原産地表示の取り組みを始めるらしい、消費者の要求からは表示品目がずいぶん後退するらしいが、ともあれ一歩踏み出した。
 安心、安全を求める消費者の声が業界よりの行政を動かし、業界も消費者の声を無視できない環境が一般的になってきた結果だろう。
 建築業界でも、すでに原産地を示した住まいづくりの取り組みを始めている、例えば、循環型社会にむけて地域の木で家を造る活動を行っている”近くの山の木で家を造る会”や”中部自然住宅推進ネットワーク””東京の木で家を造る会”などの活動だ。
 ずいぶん前にこのブログでも取り上げたが、松浦さんの夢:身土不二の拠点づくりがついにスタートした、拠点となる場所は決まった、スケージュールも決まった、奥さんも応援してくれることが決まった、後は、地元の木で家を造りたいというゲストのネットワークの拠点建設だ。
 松浦さんが10年越しに思い続けてきた身土不二の実践とは、原産地表示のある住まいづくりの手助けだ、近くの山で算出した身元のしれた材料でつくられた住まいはに、私たちは、安心し、何より愛着を感じるはずだという思いが彼を揺り動かした、30年ほど前まで里山の暮らしを営んでいた掛川市字大沢に拠点を構え、掛川産の杉、檜のPR、情報発信、炭焼き体験、宿泊しながらの里山体験、そして何より原産地表示の住まいに共感するゲストのための杉、檜の提供などなど。
 彼は何年か前からこの近くで炭焼きを行い、お茶、お米を作っている、ここにも彼のこだわりがある、農薬漬け現代農業に異議申し立てをするかのように、お茶は無農薬・有機肥料で栽培し、手もみに昔ながらの浅蒸しだ、山腹に茶園があり朝夕の温度差やちょうどよいお湿りが、香りと、味のよいお茶を作り出すんだと熱く語る。
 拠点の建設は秋から、セルフビルド方式の建設を考えている、例えば、竹木舞に土壁、三和土の土間、間伐材の壁などは手助けを募集する予定だ、粗壁を塗ってみたいという人や露天風呂づくりに参加したい方、”木の家づくりは木を知り、山を知ること”から始まると言う考えに共感する方など、気持ちのよい汗と、浅蒸しの香りのよいお茶を楽しみたい方は是非ご連絡ください。
今後、スケジュールの進捗状況を随時告知し具体的な募集のご案内もする予定です。
連絡先 info@shimizu-arc.jp
緑の列島ネットワーク  http://www.green-arch.or.jp/