古寺・神社

雪景色:太郎坊宮  

太郎坊宮は正式名称は阿賀神社というが、地元の人は太郎坊さん呼んでいる。 太郎坊宮の鎮座する太郎坊山は典型的な神奈備山、見る方角により見事な三角形の太郎防宮のご神体、太郎坊は神社を守護している天狗のこと。 太郎坊宮は言わずとしれた「神体山信仰・…

年惜しむ

今日は2011年最後の一日、年惜しむ一日、各自各様の年惜しむ一日となっただろう。 なることでしょう。 12月16日に秋葉山奥宮で火妨守護、家内安全を祈願して火防祭が執り行われた、奥宮の本殿は秋葉山の頂上付近にあり、風を遮るものがなく、祭祀を執り行う…

鎮守の森と神社を巡る

鎮守の森と神社の密接関係はどうして築かれたのだろうか。 谷川健一氏によれば、神が人格をもつもっと以前、荒ぶる神の時代に、各地に神祭りが行われる”モリ”と呼ばれる聖地があり、そこはもともと、葬地であった例が多かったらしい。 薩摩、大隅半島には、…

祈りを捧げた特別の場所

記紀の編纂により、天照大御神を頂点とするヒエラルキーに整理される前から、日本の(日本という枠組みさえ意識されない時代)各地で、多くに人たちが何かを感じて集まり、祈りを捧げた場所が存在していた、そんな特別の場所を訪れた。 ここは、奈良法隆寺か…

釈迦三尊像

方広寺は臨済宗方広寺派の総本山で、浜松市にある、半僧坊という名でよく知られている、その方広寺の御本尊(静岡県指定文化財で木像)は釈迦如来。 今、方広寺は本殿を改修中で御本尊の釈迦如来をぐっと間近で見られると聞き、是非近くで見てみたと思い、方…

水墨の世界

水墨画は中国で唐代後半に山水画の技法として成立し、日本には鎌倉時代に禅とともに伝わった。 水墨画の第一人者と言えば、誰でも揚げるのが雪舟だが、水墨画の最高傑作と賞賛さる「松林図屏風」の作者は、狩野派も狩野永徳とならび称される長谷川等白だ。 …

神内神社

”やまかつが、もちにせんと、木の実つき、ひたす小川を、又や、わたらん…… ” やまかつ:樵(きこり) 「紀州続風土記」の著者で紀州藩士の加納諸平が、風土記の選修のため熊野を訪れたときに、熊野人々の暮らしぶりを詠った詠草の一文だ。 ” 熊野山中の民は…

熊野:岩の聖地:花窟

花窟は、日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれ、伊奘冉尊が軻偶突智の墓所として伝わっている、花窟では年2回「御綱掛け神事」と呼ばれる例大祭が行われるが、秋の例大祭は10月2日だ。 僕らが花窟を訪れたのは2日、この日は朝から雨模様で、海岸…

熊野:花窟と産田神社

熊野という言葉に、不思議な感情が湧き上がり、不思議な力に惹きつけられる、伊勢を含むこの一体は、日本の聖地と言っても過言でないかもしれない。 日本書紀に …伊奘冉尊、火神・軻偶突智(カグツチ)を生む時、灼かれて神退去りしましぬ、故、紀伊の国の熊野の…

伊勢神宮

「何ごとのおはしますかは知るらねども かたじけなさの涙こぼるる」 と鎌倉時代の僧侶にして歌人の西行法師は伊勢の内宮の前で詠んだ。 これを宗教学者山折哲雄氏は …森羅万象の神の気配を感じ、思わず畏敬の念をもよおす「森の民」としての日本人の感性と自…

祇園信仰

祇園信仰とは、仏教の聖地祇園精舎の守り神である牛頭天王に対する信仰と言われている、元々はインドの土着神で、釈迦と出会い仏教に帰依し、疫病を鎮める神になったと言い伝えられている。 森の山名神社も今でこそ山名神社と呼ぶが、神社の縁起によると、別…