2008-01-01から1年間の記事一覧

素足で歩く

日本人は、家の中で、素足で歩くという、先進国中では、数少ない民族だ 、この素足で歩くという、本能といってもいい習性、あるいは文化といってもいいかもしれないが、これは、ポリネシア:南方系の影響と、日本の地理的要因にあるといわれている。 東アジ…

 「女房と畳は……」

昔から「女房と畳は……」と格言が有るとように、暮らしと畳は切っても切れない関係にあり、我々日本人は畳に、特別な想いを抱いていたと思う。 畳は奈良時代に入り、寝殿造りの建築様式が確立されるとともに、畳も出現した、当時の畳は置き場所自在であったら…

 赤目ケ谷の家と三和土

赤目ヶ谷の家もやっと完成間際になった、最初の予定より1か月遅れとなってしまった。 4月当初は、雨にもたたれれて4月一杯に完成できるか、気をもむ日々が続きましたが、ここに来て何とか出口が見えてきた。 足場も取れて、住まいの輪郭がはっきりしとする…

断熱する。

「住まいの断熱性能をどんなレベルにしましょうか?……」 断熱性能について基本計画の段階で話し合うことはあまり多くない(僕の場合)、一般的には、断熱材は入れればいいだろうぐらいの感覚の人が多い。 実際、どんな生活・暮らしをイメージしているかで、…

建前その2

住まいをつくる時、普段占いや迷信に惑わされない人でも、つい気になってしまうのが、家相と工事の地鎮祭と建前の日の吉凶だ。 日本で一番広く行われている日の吉凶は6曜だろろう、大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅のそれだ、専門家筋(?)では6輝と言うら…

材料選別と加工は誰が?

最近、といってももうずいぶん立つが、木木材選びから、継ぎ手・仕口と呼ばれる木架構の接合部の加工が、大工の手から離れ、プレカット工場に外注された。 昔は、大工が、木肌から木を選び、コツコツと加工していた、華やかな建前や、加工場での材の”きざみ”…

柱信仰

僕ら日本人が”木”に対して持つ愛着と感受性の大きさは、他の国の人々に比較にならないほど強いのではないか。 農学博士の小原二郎は著書「木の文化」中で、日本人と木の繋がりの強さを”その由来は生きた樹木を見て感じる日本人の信仰にまでさかのぼらないと…

耐久性は

木造の法定耐用年数は住宅で22年、鉄筋コンクリートで47年となっている、本来、木材は循環型の資源であり、木造は古材を再利用することを前提の技術に支えられた再生可能な住まいだったのに、いつからかそれは失われつつある。 でも、地球環境問題を避けて通…

ヒバ油と木酢液

かつて住まいの健康性について、議論されない自分の防蟻は、危なくあやしい化学薬品漬けで、薬品を散布した後のその毒々しさは、どう見ても正常でないなとは、誰もが感じていたのではないか。 防蟻剤の健康被害が多数報告されるに及んで、まずクロルデンが1…

建前の日

建物を建てる際の建築儀礼の中で、柱を立てることは、最も重要な儀礼の一つといえる。 今日では、土台を引いて柱を立て、梁、棟木など家の骨格ができ上がると建前の儀式を執り行う。 しかし本来は家の中心となる柱、すなわち棟持柱を建てて行った儀礼ではな…

土着神

「光と影が土間でたわむれるとき、土間に清浄感と神の存在を感じるだろか……」。 日本の住まいは昔から神々に囲まれた空間といえる、正月には門口に門松が飾られるし、屋根には鬼瓦、玄関から土間に至ると土間には荒神やかまど神、さらに居間には大黒や夷が祀…

三和土その1

叩き土の略で赤土、石灰、苦塩の3種の材料を混ぜる合わせることから三和土と言われているが、これに水で練って叩き固めた土間のことだ。 大沢の家でも土間が重要な位置を占めている、施主のMさんは最初から生活の中での土間への強い思いを語っていた、土間…

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。

昨年は、皆様の助けを得て、たくさんの住まいの設計の依頼を受けました。 いま進めている住まいの現場は、掛川倉真大沢のMさん、静岡のKさん、旧大東町のMさんの3つ。 打合せ進行中が菊川のOさんとSさん(Sさんは住宅メーカーにするか思案中)。 僕を…